「はるか」という柑橘を食べたことがありますか?私は八百屋で働いているのですが、お客さんから「このはるかってみかん、レモンみたいな酸っぱそうな見た目してるけどおいしいの?」と聞かれたことがあるんですが、見た目はレモンみたいでも味は全く違うんです。同じように勘違いしている方が多そうなので誤解を解いていけたらと思っています。
そこで今回は「はるか」の特徴、取り寄せ方法、選び方、保存方法をみなさんに紹介させてください。
はるかとは


はるかとは「日向夏」の種から偶然生まれた品種で、平成8年に品種登録された比較的新しい品種です。
レモンのような黄色い見た目で、ヘタ側にはデコポンのような突起があります。
大きさは大きめの温州みかんくらいです。
はるかの特徴


はるかはレモンのような見た目から、酸っぱそうと思われがちですが、そんなことはありません。
はるかの味を一言で表すと「上品な甘さ」です。
はるかの糖度は高い個体で13度以上にもなり、酸味はほとんどないので、食べると爽やかな香りと甘味が口いっぱいに広がります。
最近に人気の「せとか」や「紅まどんな」のような濃厚な味ではありませんが「はるかの方が好き」というお客さんも多くいるので、食べたことがない方はぜひ1度試してみて欲しい品種です。
食感はプチプチとしていて、風味も良好です。酸っぱい柑橘が苦手で、さっぱりした甘みが好みの方にはるかはおすすめしています。
はるかの取り寄せ方法


はるかは、時期になると多くのスーパーで販売していると思いますが、小規模のお店だと品揃えをしていないかもしれません。
ネットだと2〜3月であれ
スーパーだと収穫から数日経過している場合がありますが、農家さんから直接購入するはるみは鮮度が良くおいしいので、騙されたと思って1度試して頂けると嬉しいです。
また、Amazonでも購入できるので、気になる方は「はるかの販売ページ
はるかの食べ方
はるかの外皮はかたく手ではむきにくいので、包丁や果物ナイフを使って切り落とすのがおすすめです。
私が購入したはるかの袋に、JA広島果実連一押しの「はるカット」という皮のむき方が記載されていたので紹介します。
1.ヘタの部分をカット


2.ヘタ側を下にしてお尻の突起の円に沿って実をカットしていく


3.さらに回してカットを繰り返していく


4.中心部分に種が残ります


この方法は食べやすくて良いですね。
はるかは、じょうのう膜や外皮と実の間のワタ(アルベドといいます)にもほんのりとした甘味があり、食べやすいのでそのまま食べても大丈夫です。
気になる方は、ナイフで切り落としてもいいのかなと思います。
他にも、半分にカットして、スプーンで食べる方法もおすすめですが、個人的にははるカットの方が食べやすかったです。


はるかの選び方
はるかの選び方を紹介します。
- 皮にハリとツヤがある
- ヘタが鮮やかな緑色
- ずしっと重量感がある
鮮度の良いはるかを選ぶときは、最初に「皮の状態」をチェックしましょう。


はるかは、鮮度が皮にでる柑橘です。皮にツヤがあり、みずみずしいものを選びましょう。
次に、はるかの「ヘタの状態」に注目しましょう。


鮮度の良いはるかのヘタは緑色ですが、収穫から時間が経過すると、枯れて黒ずんだり、茶色くなってきます。そのようなはるかは避けて新鮮な状態のものを買うことをおすすめします。
最後にはるかを持って「重さ」を確認してください。


どの柑橘にも言えることですが、はるかは収穫から時間が経つと、水分が抜けて軽くなっていきます。
鮮度の良いはるかはズッシリと重量感があり、果汁たっぷりでおいしいので、同じ大きさのものであれば持ち比べてより重みのあるはるかを選ぶようにしましょう。
はるかの保存方法
はるかを保存するときは、風通しの良い冷暗所が基本になります。
ただ、少しでも長持ちさせたい場合や、室温が高い場合は、冷蔵庫で保存しましょう。
次に、冷蔵保存の手順を紹介します。
1.新聞紙につつむ


2.ポリ袋に入れる


3.冷蔵庫の野菜室に入れる
この方法で冷蔵保存したはるかの保存期間は約1週間です。
柑橘の中でもはるかは外皮が薄いため、あまり日持ちはしないので早めに食べ切りましょう。
はるかの冷凍保存方法
はるかは冷凍保存することもできます。
はるかを冷凍するときの手順は以下です。
1.皮を切り落とす
2.食べやすいサイズにカットしラップにつつむ
3.冷凍保存袋に入れる
4.冷凍庫に入れる
この方法で冷凍した、はるかの保存期間は約1ヶ月です。
冷凍したはるかを食べるときは、少し常温解凍させてから食べると、シャリシャリとしたシャーベットのようになり、おいしいですよ。
はるかをたくさん食べて
今回は「はるかの特徴、取り寄せ方、選び方、保存方法」を紹介しました。
ちなみに、その他私が好きな柑橘は「はまさき」「紅まどんな」「せとか」です。
紅まどんなは冬、その他は春が旬のおいしい柑橘なので、こちらも食べたことのない方はぜひ1度買って試してみてくださいね。
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