「デコポン」は「みかん」に次ぐほどの知名度を持った柑橘だと思いますが「特徴や選び方を知ってる?」と聞かれると、答えられない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は「不知火/デコポン」の特徴、取り寄せ方法、選び方、保存方法を皆さんに紹介させてください。
不知火とは


不知火は「清見」と「ポンカン」を交配してできた品種です。
この交配の組み合わせ、実は「はるみ」と同じなんです。
はるみとデコポンは姉妹関係にありますが、特徴は少し異なります。
不知火/デコポンの特徴


「不知火/デコポン」の特徴として、真っ先にあげられるのが「ヘタの突起」です。
ユニークな見た目をしていますが、最初は見た目が悪いからと、注目度は低く、流通もしていませんでした。
しかし、味の良さから見直され流通されるようになり、今ではみかんに次ぐほどメジャーな柑橘に昇進しました。
味は糖度が非常に高く個体によっては糖度15度を超えるデコポンもあります。酸味もほどよくあるので、濃厚な味わいが楽しめます。
種も稀に入っていますが基本的には入っておらず、柔らかいので食べやすく、果汁は多くジューシーです。


不知火とデコポンの違い


実は「デコポン」という名前は品種名ではなく「ブランド名」です。
正式な品種名は「不知火」という名前で、同じスーパーでも不知火とデコポンが隣に陳列されていたりします。
デコポンとして販売できるものは、JA熊本果実連から出荷される不知火の中で「糖度13度以上かつ酸度1.0度以下」という条件を満たしたもののみで、それに該当していないものは全て不知火として販売されています。
デコポンとして販売されているものは、味が補償されているというのは伝わったと思いますが、不知火が全ておいしくないというわけでもありません。
不知火として販売されているものの中には、糖度の条件を満たさなかった不知火以外にも、JAを通せなかった不知火や、個人の農家さんが直売をする際も「不知火」として販売されるので、不知火の中にもものすごくおいしい個体はあるんです。
不知火/デコポンの取り寄せ方法





2〜4月頃に不知火やデコポンを品揃えしていないお店はないと思いますが、農家さんから直接取り寄せた個体は格別なので取り寄せ方を紹介します。
ネットだと1〜5月であれば「食べチョク
デコポンや不知火はAmazonでも購入できるので「不知火の販売ページ
不知火/デコポンの食べ方


不知火やデコポンは柑橘類の中では皮が柔らかいので手でむくことができ、じょうのうも薄いので、みかんのように食べることができます。
最初ヘタの突起部分に爪を入れて取り除くか、包丁で突起部分を切り落とすとむきやすいですよ。


味が濃いのでジャムにしても良いですし、ケーキやお菓子、スムージーに入れてもおいしいです。
不知火/デコポンの切り方


不知火やデコポンが手で皮をむきにくい場合や、お客さんに綺麗に出したい場合はスマイルカットにしましょう。
小さいお子様にも、スマイルカットにした不知火は食べやすいのでおすすめです。
不知火/デコポンの選び方


不知火やデコポンの選び方を紹介します。
- デコポンを選ぶ
- ヘタの突起はなくてもOK
- 皮にハリとツヤがある
- 皮が果実から離れてフカフカしていない
- ずしっと重量感がある
不知火やデコポンが両方陳列されていて、なるべくおいしいものを食べたい時は「デコポン」を選びましょう。
デコポンは糖度センサーを通していて、一定の味は補償されていますが、不知火は当たり外れがあり、糖度が満たない場合や酸度が強い場合、または両方の可能性もあります。
デコポンの方が値段が高いと思いますが、デコポンを買っておけば間違いないんです。
ちなみに「デコポン」最大の特徴である、突起はあってもなくても味には関係ありません。


次に、不知火やデコポンの皮の状態をみることで鮮度の確認ができます。


皮にハリやツヤがある不知火やデコポンは鮮度が良い状態です。
皮が果実から離れてフカフカしているような不知火やデコポンは、収穫から時間が経ち鮮度が落ち始めているので避けるようにしましょう。
最後に不知火やデコポンの重さを確認しましょう、軽いものは収穫から時間が経過し、水分が抜けて軽くなっています。ずしっと重量感がある不知火やデコポンを選ぶようにしましょう。


不知火/デコポンの保存方法
不知火やデコポンを保存するときは、風通しの良い冷暗所が基本になります。
ただ、少しでも長持ちさせたい場合や、室温が高い場合は、冷蔵庫で保存しましょう。
次に、冷蔵保存の手順を紹介します。
1.新聞紙につつむ


2.ポリ袋に入れる


3.冷蔵庫の野菜室に入れる
この方法で冷蔵保存した不知火やデコポンの保存期間は約1週間です。
柑橘の中でもあまり日持ちはしない方なので早めに食べ切りましょう。
不知火/デコポンの冷凍保存方法
不知火やデコポンは冷凍保存することもできます。
不知火やデコポンを冷凍するときの手順は以下です。
1.手で皮をむく
2.食べやすいサイズにカットする
3.ラップにつつむ
4.冷凍保存袋に入れる
5.冷凍庫に入れる
この方法で冷凍した、不知火やデコポンの保存期間は約1ヶ月です。
冷凍した不知火を食べるときは、少し常温解凍させてから食べると、シャリシャリとしたシャーベットのようになり、おいしいですよ。
不知火/デコポンをたくさん食べて


今回はおすすめの柑橘「不知火/デコポン」を紹介しました。
ちなみに、その他私が好きな柑橘は「せとか」「紅まどんな」「甘平」です。
紅まどんなは冬、その他は春が旬のおいしい柑橘なので、ぜひ試してみてくださいね。
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