突然ですが、皆さん「麗紅」または「はまさき」という柑橘を食べたことがありますか?私が10年以上八百屋で働いてきた中で、個人的に「おいしい柑橘トップ3」に入る品種、それが「麗紅」または「はまさき」です。その魅力を伝え、より多くの方に知ってもらいたいと思ってます。
そこで今回は「麗紅/はまさき」の特徴、取り寄せ方法、選び方、保存方法を皆さんに紹介させてください。
麗紅とは


麗紅は「清見」と「アンコール」をかけ合わせたものと、マーコットを交配したものです。
この交配の組み合わせ、実は「せとか」と同じなんです。
せとかは外皮もじょうのうも薄くオレンジに近い柑橘ですが、麗紅は少し違った特徴を持っています。
麗紅の特徴


麗紅の果皮は赤みがかった濃いオレンジ色で、果肉も濃い橙色。重さは200g前後のものが多いんです。
味が濃く、適度な酸味と濃厚な甘味があり、味が濃い柑橘が好きな方にはおすすめしたい果物です。また、香りがよく、果汁も豊富な点もポイントです。
皮はせとかと違い、手でむけるくらいの厚さです。
はまさきとは


「麗紅」と「はまさき」は同じ品種です。
ではなぜ呼ばれ方が違うのかというと「麗紅」というのは品種名で「はまさき」は佐賀県産のJAからつから出荷される麗紅のブランド名なんです。
麗紅の中でも、糖度、酸度の基準をクリアし、外観が優れたものを選りすぐったものを、収穫後1ヶ月貯蔵することで食味を高めてから出荷したもののみ「はまさき」として出荷できるそうです。
麗紅/はまさきの取り寄せ方法


麗紅やはまさきは季節になると大きなスーパーで販売していますが、小規模のお店だと品揃えをしていないかもしれません。
ネットだと1〜3月であれば「食べチョク
食べチョクでははまさきは販売されていませんが、Amazonでは購入できるので「はまさきの販売ページ
麗紅/はまさきの食べ方


麗紅やはまさきは柑橘類の中では皮が柔らかいので手でむくことができ、じょうのうも薄いので、みかんのように食べることができます。
味が濃いのでジャムにしても良いですし、ケーキやお菓子にトッピングしてもおいしいですよ。
麗紅/はまさきの切り方


麗紅やはまさきが手で皮をむきにくい場合や、お客さんに綺麗に出したい場合はスマイルカットにしましょう。
小さいお子様にも、スマイルカットにした麗紅は食べやすいのでおすすめです。


麗紅/はまさきの選び方
麗紅やはまさきの選び方を紹介します。
- 皮にハリとツヤがある
- 皮が果実から離れてフカフカしていない
- ずしっと重量感がある
麗紅やはまさきを選ぶときは「皮の状態」に注目しましょう。


麗紅やはまさきは、柑橘の中でも比較的鮮度が落ちやすい品種なので、皮の状態をみることで鮮度の確認ができます。
皮にハリやツヤがある麗紅やはまさきは鮮度が良い状態です。
皮が果実から離れてフカフカしているような麗紅やはまさきは、収穫から時間が経ち鮮度が落ち始めているので避けるようにしましょう。
最後に麗紅やはまさきの重さを確認しましょう、軽いものは収穫から時間が経過し、水分が抜けて軽くなっています。ずしっと重量感がある麗紅やはまさきを選ぶようにしましょう。


麗紅/はまさきの保存方法
麗紅やはまさきを保存するときは、風通しの良い冷暗所が基本になります。
ただ、少しでも長持ちさせたい場合や、室温が高い場合は、冷蔵庫で保存しましょう。
次に、冷蔵保存の手順を紹介します。
1.新聞紙につつむ


2.ポリ袋に入れる


3.冷蔵庫の野菜室に入れる
この方法で冷蔵保存した麗紅やはまさきの保存期間は約1週間です。
柑橘の中でもあまり日持ちはしない方なので早めに食べ切りましょう。
麗紅/はまさきの冷凍保存方法
麗紅やはまさきを冷凍保存することもできます。
麗紅やはまさきを冷凍するときの手順は以下です。
1.手で皮をむく
2.食べやすいサイズにカットする
3.ラップにつつむ


4.冷凍保存袋に入れる


5.冷凍庫に入れる
この方法で冷凍した、麗紅やはまさきの保存期間は約1ヶ月です。
冷凍した麗紅を食べるときは、少し常温解凍させてから食べると、シャリシャリとしたシャーベットのようになり、おいしいですよ。
麗紅/はまさきをたくさん食べて


今回はおすすめの柑橘「麗紅/はまさき」を紹介しました。
麗紅は今年初めて食べたのですが、とても味が濃くおいしい品種だったので紹介してみました。
ちなみに、その他私が好きな柑橘は「せとか」「紅まどんな」「甘平」です。
紅まどんなは冬、その他は春が旬のおいしい柑橘なので、ぜひ試してみてくださいね。
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