「野菜が高騰すると食費が圧迫されてキツイ。こんなときどうしたらいい?」
今回はこんな方に向けて、八百屋の私が実践している野菜高騰時の節約術を紹介します。
なぜ野菜は高騰するのか
皆さんは野菜が高騰したときどうしていますか。「野菜を食べる量を減らすと身体に良くない、とはいえ食費にも予算があるし…」と困りますよね。
野菜が高くなる原因は需要と供給のバランスにあります。
きゅうりで例えると、天候や気温の条件がよく、収穫量が多ければはきゅうりの値段が安くなり、逆に収穫量が減ると高騰します。これはどの野菜も同じです。
野菜は激しく相場変動します。昨日まで98円だった物が、今日は298円で販売されているなんてこともザラです。困りますよね。そこで今回は「野菜が高騰したときの節約術」を八百屋歴10年の私が紹介していきます。
野菜高騰時の節約術①工場栽培の野菜を買う
野菜が高騰しているときは、価格の安定している工場野菜を買いましょう。
工場栽培野菜の値段は基本的に変わりません。値段が変わらない理由は生産量が安定しているからです。
農家さんが作る野菜は、天候や気温で収穫量が変化するので環境が価格に影響します。
また「去年はオクラの作り手が多く安くなりすぎて儲からなかったから、今年はきゅうりを作ろう」みたいな形で農家さんによっては作る作物を戦略的に変更する方もいます。
そういう農家さんが多いと今年はきゅうりが安くなって、オクラが高くなります。
工場栽培の野菜は工場で一定の数が収穫されるので、そのような影響を全く受けないんです。
工場栽培の野菜は以下のような物があります。
- 豆苗
- かいわれ
- スプラウト
- もやし
- フリルレタス
- きのこ類
野菜が高騰しているときは、これら工場や施設で作られている野菜の価格をチェックしてみましょう。
野菜高騰時の節約術②冷凍野菜を買う
同じ理由で冷凍野菜もおすすめです。
冷凍野菜は旬の時期に採れた野菜や外国産の野菜を冷凍しているので価格が安く安定しています。
「国産の冷凍野菜は高くなるんじゃないの?全部外国産のものを冷凍してるんでしょ。」
このように考える方もいるかもしれませんが、国産の場合でも収穫量の多い旬の時期は価格が安いんです。旬の野菜を産地と直接契約し大量に確保することで安く販売できるというわけです。
また、冷凍野菜は栄養がないと敬遠されがちですが、そんなことはありません。例えばほうれん草の旬は冬なので夏場は栄養価が半減します。しかし冷凍野菜は旬の時期に収穫した採れたての野菜を瞬間冷凍しているので栄養が逃げないんです。
生野菜の方が栄養価が高いというイメージがあるかと思いますが、実際は採れた時期、保存方法によっては冷凍の方が栄養が高いことも多かったりします。
価格が安定し、栄養価もあり、便利に使える冷凍野菜は野菜が高いときにオススメの選択肢です。
野菜高騰時の節約術③直売所に行ってみる
スーパーの野菜が高いと感じたときは、道の駅など直売所が近くにある方は行ってみてください。
直売所は農家さんが直接値段を決めて出している場合が多く、掘り出し物がよくあります。ここだけの話、趣味でやっている農家さんの場合、利益度外視の激安で出品していることもあります。
私もこのシステムを自分のお店で導入したことがあるのですが、農家さんのつける値段が破格すぎて、市場から仕入れた野菜が売れなくなりました。
採れたてで鮮度抜群の産直野菜が数日間流通に乗って鮮度の落ちた野菜より安いんだから当然そうなりますよね。
農家さんに話を聞いたときに言っていたのは、全部売れると気持ちいいから安くしてると言ってました。それだけ安くしても市場に流すよりも利益率は高いとのこと。
もちろんお店次第なので、お近くに直売所があるなら野菜が高騰したときに1度チェックしにいってみるといいですよ。
野菜高騰時の節約術④広告をチェックして買い物をする
野菜が高騰しているときは、お店の広告をチェックして買い物に行きましょう。
お店の方針次第ですが、価格で客を集めているタイプのお店だと午前のタイムサービスで激安の広告をうってくる場合も多くあります。高騰しているときこそ他店との差別化ができるときと考えるお店もあるんです。
限定数がなければ安い野菜を多めに買って冷凍するということもできます。
広告をよくみて買物に行くことで毎日少しずつ節約することができますよ。
野菜高騰に負けず賢く買い物をして
今回はスーパーの青果部で10年働いている私が野菜が高いときの裏技を紹介しました。
今回紹介した特売時にまとめ買いして冷凍したり、工場野菜や冷凍野菜を駆使することで野菜が高いときでも影響を受けにくくなります。
青果部で働く私としては、冷凍野菜を買うのではなく、工場野菜や広告をチェックする方法を取って頂けたら助かります笑
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