正社員としてスーパーで働こうか迷ってるんだけど、就職先がスーパーってちょっと恥ずかしい。実際働いてる人はどう思ってるの?
僕も最初は恥ずかしかった。でも、スーパーの正社員になって10年目の今ではむしろ誇らしい仕事だと思っているよ。
スーパーの正社員は恥ずかしい仕事なのか?
実際にスーパーの正社員として働いているけどやっぱり恥ずかしい。
このように思っているスーパーで正社員として働いている方や、これからスーパーに就職しようか悩んでいる方に向けて、実際にスーパーで働いている私がお答えしていきます。
結論から伝えると「スーパーの正社員として働くことを恥ずかしさを感じる必要はありません」
1000人に1人くらいの確率でスーパーの正社員を見下してくる人がいますが、恥ずかしい人です。放っておきましょう。
スーパーの正社員歴10年目の僕が、恥ずかしくない仕事と断言できる理由をお話していきます。
スーパーの正社員は『社会貢献できる』から恥ずかしくない
スーパーで正社員として働いていると、さまざまな人の役に立つことができます。
- 地域の人たちに貢献できる
- 生産者に貢献できる
- 地域のライフライン
スーパーの正社員が恥ずかしい仕事でないと言える最も大きい理由は『多くの人々の生活を支えている』からです。
どういうことか簡単に説明していきます。
地域の人たちに貢献できる
スーパーは地域社会になくてはならないインフラです。
人は食べていかないと生きていくことはできません。
実際、スーパーなどの食料品が買えるお店が近所にないとかなり不便ですよね。
地域のお客さんの中には、そこにスーパーがあること自体に感謝している方もいます。
それを特に感じれるのは新規出店したときです。 私は数回新店を経験していますが、その度に数十人のお客さんから『ここにお店を作ってくれてありがとう』と言われてきました。
スーパーの社員は恥ずかしい職業じゃない。むしろ地域の生活を支えるやりがいのある仕事ですよ。
生産者に貢献できる
スーパーは生産者と消費者をつなぐ架け橋です。
日本の多くの生産者(農業・漁業・畜産)は直接消費者に販売していません。
市場や業者を挟みスーパーなどの小売店で販売してもらうことで効率よく大量に出荷しています。
スーパーがないと生産者は自分で販売もしなくてはいけなくなり、効率よく生産活動ができなくなるんです。
また、狭い地域の中でしか商売ができないので収入が大きく減ってしまいますよね。
たくさん仕入れ、より多く販売していくことで間接的にですが、生産者に貢献しています。
日本の1次産業を支えるスーパーの正社員が恥ずかしい仕事であるはずがありません。
地域のライフライン
スーパーは災害が起きた時などに地域の人たちの命を支えるライフラインです。
例えば新型コロナウイルスでスーパーにお客さんがごった返しました。
大きな津波が起きたときには下のような機能も果たしています。
- 避難場所
- 店頭での臨時販売
- 被災地へ『おにぎり』などの物資の支援
スーパーで正社員として働くことで間接的にではあっても、災害時に人の命を救うことになります。
このことを知っていれば『スーパーで正社員をしているなんて恥ずかしいよね』なんて軽々しく言えないはずです。
スーパーの正社員は『社会問題に立ち向かえる』から恥ずかしくない
スーパーの正社員は社会問題の対策をしています。以下2点について紹介します。
- フードロスの削減
- 食の安全安心
フードロスの削減
スーパーの正社員は「フードロス」を削減するために、以下の取り組みを行なっています。
- 廃棄率を抑える
- 子供食堂への商品提供
スーパーで働く正社員は競合店よりも安く販売しつつ、利益を残さなければいけません。
奉仕団体ではないので、『営業した結果利益がゼロでした』となると恥ずかしいどころの話ではなく、お店が潰れてしまいます。
お店で廃棄する量が減ればフードロスの削減にも直結していきます。スーパーで廃棄削減を仕組み化できれば、年間数億円分の食品廃棄を改善していくこともできます。
フードロスに立ち向かえるということがスーパーの正社員を10年続けている僕が最もやりがいがある(恥ずかしくない)と感じている部分です。
食の安全安心
『スーパーは人の命を扱う職業です』
食べるということはいい意味でも、悪い意味でも命に直結しますよね。
例えば食品には食中毒のリスクがあります。
スーパーの正社員は以下の項目を管理する必要があります。
- 鮮度管理
- 賞味期限管理
- トレーサビリティ表示
- 産地表示
- アレルギー表示
- 異物混入を避ける
お客さんに安心して食べてもらえるように、私達スーパーの正社員はこのような管理を怠りません。
このあたりを完璧にしようと思うと人の管理、スケジュール管理などうまくできないと無理です。
『スーパーの正社員みたいな誰にでもできる仕事してるヤツは恥ずかしい』という話をたまに聞きますが、そこまで甘い仕事ではありません。
スーパーの正社員は恥ずかしい?意外とSNSで需要があるんです
僕はTwitterのフォロワーさんが550,000人います。(2023年3月現在)
僕のアカウントは恥ずかしい話、スーパーで正社員として働いている話と野菜のことしかつぶやいていません。
反応の良かったツイートを一部抜粋します。
僕自身驚いているんですが、スーパーの正社員が出せる情報は需要があることがわかりますね。
私もスーパーの正社員の仕事の話なんて、誰も興味ないと思っていましたが「食」は誰しもが毎日の生活の中で必要不可欠な行動です。
スーパーの正社員として、食の知識を身につけるということは、誰と話をするにしても使える話題の引き出しを広げることができます。
これもスーパーの正社員として働く魅力の一つだと私は考えています。
次にスーパーの正社員が恥ずかしいと感じる理由について考えていきます。
スーパーの正社員が恥ずかしいと感じる理由
スーパーの正社員が恥ずかしいと思う理由として考えられるものを3個抜粋します。
- スーパーの正社員は給料が安いから恥ずかしい
- スーパーの正社員の仕事なんて誰でもできると思われてそうだから恥ずかしい
- スーパーの正社員はモテなさそうだから恥ずかしい
スーパーの正社員は給料が安いから恥ずかしい
スーパーの正社員は給料が安いから恥ずかしいと感じる人が多いようです。
たしかにスーパーの正社員は世間から給料が安いと言われていますし、実際に役職のない一般社員は平均年収と比べて給料が安い場合が多いです。
ただし、役職がついてくると話は別です。
私の前の上司は30代前半で店長をしていましたが、当時で年収は1000万円を超えていました。
これは会社による差があるのでなんとも言えませんが、これからスーパーに就職するか悩んでいる方は、会社説明会などで聞いてみてもいいかもしれませんね。
スーパーの正社員なんて誰でもできると思われているから恥ずかしい
「スーパーの正社員なんて誰でもできる」これって一般的に言われている話なんでしょうか。
もしそうだとしたら、大きな間違いです。
私がしている青果の仕事でお話すると、部下に的確な指示を出しながら、在庫量を把握しつつ、毎日天気や気温、地域のイベントや曜日差を確認しながら発注数量を確定し、売り場に出す量を調整し、売れ残りが出そうな場合は適正なタイミング判断し売り切っていく。
国立大学卒の部下もいましたが、なかなか完璧にこなせる人はいません。
そもそもスーパーの正社員をしていると伝えると、朝早くから大変な仕事よね。と言われることが多く、誰にでもできるなんて言われたことはありません。なので恥ずかしいと思う必要はありませんよ。
スーパーの正社員はモテなさそうだから恥ずかしい
スーパーの正社員はモテない?これも大きな勘違いです。
スーパーの正社員の中でも、モテる人もいればモテない人もいます。
もちろん職業によってアドバンテージはあると思いますが、モテるかモテないかの大きなポイントは別の要素の方が大きいと私は感じています。
そもそも職業で相手を選ぶような人と付き合わなければいいんです。
スーパーの正社員に限らず自分の職業を恥ずかしいと思う必要はない
今回は僕が『スーパーの正社員で働くことを恥ずかしいと思う必要はないよ』という理由を色々書きました。
ただもっと言えば、スーパーに限らず自分が就いている職業やこれからするであろう仕事を『恥ずかしいことかも・・・』と悩む必要はありません。
あなたの仕事やサービスに価値を感じ、お金を出す人がいればそれで問題ない話なんです。
そうでないと、政治家や医者、弁護士以外の仕事は全て恥ずかしいのか?みたいな話になってしまいますよね。(極論ですが・・。
結論、どんな仕事もやりがいを持って働けばいいと思いますし、周りの目を気にする必要はないですよ。
大卒スーパー正社員の年収が知りたい方はこちらの「大卒で地方スーパーの正社員に就職した結果」記事を読んでみてください。
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