南津海(なつみ)という柑橘を食べたことがありますか?4月に入るとほとんどの柑橘は旬を過ぎて食味が落ちてしまいます。この時期、スーパーの果物売り場では、輸入オレンジの売り場面積が広くなっていきます。そんな中、南津海は4〜5月が旬でこの時期おすすめできる国産柑橘です。
今回はみなさんに「南津海」のことをもっと知っていただきたく、特徴、農家から直接取り寄せる方法、選び方、保存方法を紹介します。
南津海とは


南津海とは「カラマンダリン」と「ポンカン」を交配させて生まれた品種です。
「なつみ」という名前の由来は、初夏からおいしく食べることができる品種ということからきています。
親であるカラマンダリンは、濃い甘みと酸味があり濃厚な味わいがあります。
カラマンダリンの特徴を引き継いだ南津海。見た目はとても似ていますが、どのような特徴があるのか説明していきますね。
南津海の特徴


南津海の魅力を一言で伝えるなら「春に食べることのできるおいしいみかん」といった感じです。
みかんというのは「柑橘」ということではなく、皆さんが思い浮かべる冬に食べるいわゆる「みかん」のことを言っています。
春になるとみかんは旬が終わり、スーパーに出回りません。この時期にみかんを食べたいという方は、南津海が食味も食べ方も最も近いので、ぜひ一度試してみてください。
南津海の特徴は、見た目は温州みかんに近く重さは150g前後です。
南津海は比較的食べやすい品種で、種はあるものの、みかんのように簡単に手で皮をむくことができ、薄皮ごと食べることができます。
強い甘みと適度な酸味があり、果汁は多くジューシーです。香りも良いので、4〜5月に出回る柑橘の中では、とても優秀な食味をしています。
南津海を農家直送で取り寄せる方法


南津海は置いている地域やお店が限られるので、旬の4月〜5月でも手に入れるのが難しい地域の方がいるかもしれません。
ただ、最近はネット販売で全国の農家さんから「食べチョク
また、Amazonでも販売されているので「南津海の販売ページ
南津海の食べ方


南津海をそのまま食べるときは、外皮が柔らかく薄いので、子供でもみかんのように手でむくことができます。
南津海のジョウノウは薄いので、外皮をむいたらそのまま食べることができます。
南津海は、包丁でカットして食べることもできます。次に南津海の切り方を紹介します。
南津海の選び方


南津海の選び方を紹介します。
- 皮にハリとツヤがある
- 皮が果実から離れてフカフカしていない
- ヘタが鮮やかな緑色
- ずしっと重量感がある
鮮度の良い南津海を選ぶときは、最初に「皮の状態」をチェックしましょう。


南津海は、外皮が薄いため鮮度が落ちやすい柑橘です。皮にシワがあるものは避けましょう。
南津海は収穫から時間が経つと、実と皮が離れ触るとフカフカしてきます。これは鮮度が落ち始めている証拠です。なるべく皮と実がぴったりくっついている南津海を選びましょう。
次に、南津海の「ヘタの状態」に注目しましょう。


鮮度の良い南津海のヘタは緑色です。収穫から時間が経過すると、枯れて黒ずんだり、茶色くなってきます。そのような南津海は避けてくださいね。
最後に南津海を持って「重さ」を確認してください。


どの柑橘にも言えることですが、南津海は収穫から時間が経つと、水分が抜けて軽くなっていきます。
鮮度の良い南津海は、ズッシリとした重量感があります。重い南津海は、果汁たっぷりでおいしいので、持ち比べてより重みのある南津海を選ぶようにしましょう。
南津海の保存方法
南津海を保存するときは、風通しの良い冷暗所が基本になります。
少しでも長持ちさせたい場合や、室温が高い場合は、冷蔵庫で保存しましょう。
次に、冷蔵保存の手順を紹介します。
- 新聞紙につつむ
- ポリ袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
この方法で冷蔵保存した南津海の保存期間は約1週間です。買ったときの状態によって保存期間は変わるので、あくまで目安としてくださいね。
南津海をたくさん食べて


ちなみに、その他私が好きな柑橘は「はまさき」「紅まどんな」「せとか」です。
紅まどんなは冬、その他は春が旬のおいしい柑橘なので、こちらも食べたことのない方はぜひ1度買って試してみてくださいね。
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