「新鮮でおいしいなすを見分けられるようになりたい。選び方のポイントが知りたい。」
今回はこんな要望に答えていきます。
この記事で学べること
- 新鮮でおいしいなすの選び方が分かる
- 八百屋の目利きのポイントを学んでいける
なすの選び方


おいしいなすを選ぶなら、5つのポイントをおさえてましょう。
- ガクのトゲが鋭い
- ヘタの切り口がみずみずしい
- 果皮が濃い紫色
- 表面にツヤがある
- ずっしり重い
1つずつ簡単に説明していきます。
なすの選び方1|ガクのトゲが鋭い


なすを選ぶときは、ガクに生えているトゲの状態に注目しましょう。
なすのトゲは収穫から時間が経つと、徐々に丸くなっていき萎れていきます。つまり、トゲはなすの鮮度のバロメーターになるわけです。トゲを触ると痛いくらい鋭いモノは鮮度がよいなすの証というわけです。
またガクが実にしっかりとくっついて反り返っていないモノも鮮度がいいので、トゲをみるときに合わせてチェックしておきましょう。
ただ、なすは品種が多く存在していてトゲがないものも出回っています。トゲがない品種の場合はこれから紹介する方法で見分けてください。
なすの選び方2|ヘタの切り口がみずみずしい


私がお店でナスの鮮度チェックをする時は、なすのガク付近を重点的にチェックします。
まずはヘタの切り口の状態を確認します。ヘタの切り口がみずみずしいものは鮮度が良いのですが、乾燥しているものは収穫後時間が経っています。
また、茄子のヘタはカビが生えやすく、ガク付近の実は腐りやすいんです。腐っているときは実がオレンジ色に変色します。
他にもヘタ付近の実が白いものを避ける方がいますが、白い理由は成長した部分が光に当たっていないからです。なので、朝穫りしたなすはヘタ付近が白くなる傾向があります。白いからといって避ける必要はありませんよ。
なすの選び方3|濃い紫色でハリがある


次になすの色に注目しましょう。
なすの紫色はポリフェノールの色です。ポリフェノールは非常に強い抗酸化作用があり、老化やシミ、シワを予防する効果が期待できる成分です。
薄い紫色と濃い紫色のなすが同じ売り場に並んでいるときは、濃い色のなすを選ぶことで、より多くポリフェノールを摂取できるというわけです。
なすの選び方4|ずっしり重い


最後になすの重さを確認しましょう。
ナスは成分の90%が水分で構成されています。ですが、収穫されてから時間が経ってくると、呼吸などの作用で水分が抜けて軽くなっていきます。なので、軽いなすは収穫後時間が経ち鮮度が落ちている証拠なんです。
もちろん重さ=水分量なので、重いなすはみずみずしくておいしいんです。持ち比べてみてずっしり重量感を感じるなすを選びましょう。
なすの選び方でよくある質問(FAQ)
トゲがまったくないナスは新鮮ではないってこと?


基本的にはトゲが鋭いものの方が鮮度が良いのですが、品種や時期によっては必ずしも鮮度が落ちているとは限りません。
- 例外 1:品種特性 … 白ナス・イタリアン系・長ナス系などは遺伝的にトゲが少ないものが多い。
- 例外 2:秋ナス・施設栽培 … 夏の強日射が落ち着くとトゲが軟化しやすい。
皮にツヤがあり色が濃いほどおいしい?
深い紫色で均一なツヤがあるものは 果肉がみずみずしく、加熱してとろけやすい 傾向にあります。真っ黒に近いほど良いわけではなく、茶色や灰色の斑点が無いかも確認しましょう。
重ければ重いほど良いの?


同じサイズなら 重い方が水分が抜けていない証拠。軽い個体は内部がスカスカしてパサつくことが多いため、焼きナス・揚げびたしなどジューシーさが欲しい料理には重い方を選びましょう。
表面にシワが寄ったナスは食べられる?
食べること自体は可能ですが、水分が抜けて繊維質が硬くなり味が落ちています。炒め物よりも煮物や味噌汁など汁気の多い料理で使うと食感低下をカバーできます。
種が茶色い(黒い)ナスは鮮度が低い?
種が茶色くなるのは成熟が進んだ合図で、鮮度が落ちているというより“食べ頃を過ぎた”状態。苦味と種の硬さが気になるときは中心部をくり抜いて加熱調理に回すとおいしく食べられます。
白ナスや縞模様のナスはどう見分ける?


色物品種は 皮の色よりハリと弾力 をチェック。指で軽く押して戻る弾力があり、ヘタが瑞々しければ OK。肉厚で苦味が少ないため、グリルやステーキ向きです。
なすの選び方【まとめ】
今回はまずいなすを避けるための選び方を解説しました。ぜひ、スーパーでのなす選びの参考にしてくださいね。
「選び方じゃなくて料理スキルのせいでなすをまずい料理にしてしまっているかも…」
と不安になっている方は、こっそり下の記事をチェックしてみてください。なすを誰でも簡単においしく調理する方法を紹介しています。




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