椎茸ほど好き嫌いが分かれるきのこはないんじゃないでしょうか。旨み成分が豊富でプリプリ食感の椎茸ですが、結構苦手な人が多い印象です。
出典:独立行政法人日本スポーツ振興センター 平成22年度児童生徒の食事状況等調査報告書【食生活実態調査編】 によると椎茸は小学生の嫌いな食べ物ランキングで10位、中学生では8位にランクインしています。
僕は八百屋なので、この状況をなんとできないかと思いひとりでも多くの方に椎茸嫌いを克服してもらいたいと考えました。
そこで今回は「まずい椎茸を避ける選び方」と「椎茸をおいしく食べる方法」を紹介していきます。
この記事で学べること
- 椎茸がまずいと感じる理由がわかる
- まずい椎茸を避ける方法がわかる
- 椎茸の簡単レシピを学べる
椎茸がまずいと感じる原因
椎茸がまずいと感じる原因を紹介します。
- 味や食感が苦手
- 最初に食べた椎茸の鮮度が悪かった
- 間違った食べ方や調理法をしていた
たしかに僕も椎茸は子供の頃苦手な食べ物でした。食べられないことはないのですが、あの独特の食感と独特の風味が不気味であえて食べる必要がないなと思っていました。
ただ、僕の場合はおばあちゃんが送ってくれる原木椎茸が苦手だったんだと大人になってから気づきました。原木椎茸と一般的なスーパーで売られている菌床椎茸では味が全く違いますからね。原木椎茸は独特な風味が強く、菌床椎茸の方が癖が少なく食べやすい印象です。
同じように原木椎茸を食べて育った方は少ないかもしれませんが子供の頃に食べた椎茸の鮮度がイマイチだったとか食べ方が悪かったという原因もあり得ると思いますので、対策を紹介していきますね。
まずい椎茸を避ける選び方
椎茸がまずいとか嫌いと思っている方は、そもそもまずい椎茸を選んでしまっている可能性があります。子供の頃に傷みかけた食材を一度食べて「これはまずいものだ」と勘違いしているパターンです。
新鮮でおいしい椎茸は3個のポイントで見分けましょう。
- カサに注目
- カサの裏のヒダに注目
- 弾力をチェック
まずい椎茸を避ける選び方①カサに注目
新鮮でおいしい椎茸を見分けるなら、最初にカサの状態に注目しましょう。
具体的にはカサが丸まっていて開いていないものを選びましょう。
カサが開ききっているものは鮮度が落ちてしまっています。風味も悪いので避けましょう。好みもあるかもしれませんが、カサが肉厚な椎茸の方がプリプリとした食感が良くオススメです。
私が仕事で椎茸の鮮度チェックをするときはカサの色を確認します。
鮮度の良い椎茸のカサは淡い茶色をしていますが、時間が経ち劣化してくると黒っぽく変色していきます。なので淡い茶色のカサの椎茸を選ぶようにすると良いですよ。
また椎茸は湿気に弱いので、表面が湿っているようなモノも傷みやすいので避けるようにしましょう。
まずい椎茸を避ける選び方②カサの裏のヒダに注目
鮮度にこだわる方は、カサの内側のヒダに注目しましょう。
ヒダが細かく白い椎茸は鮮度が良い状態です。黒ずんでいたり、茶色っぽくなっているものは鮮度劣化しているので避けましょう。
まずい椎茸を避ける選び方③弾力をチェック
次に、椎茸の弾力をチェックしましょう。
椎茸は鮮度が落ちてくるとハリがなくなり柔らかくなっていきます。
椎茸の持ち味といえばプリプリとした食感ですよね。弾力があるものを選ぶことで、本来のおいしい食感の椎茸を食べることができます。
みなさんも椎茸を選ぶときはカサ、カサの裏、弾力をチェックしてから買うといいですよ。
椎茸をおいしく食べる方法
椎茸がまずいと思っている原因は間違った調理方法をしているのが原因かもしれません。
椎茸をおいしく食べる方法を紹介していきますね。
椎茸は調理前に洗わない
椎茸は絶対に調理前に洗ってはいけません。
まずい椎茸にしてしまう原因で一番に考えられるのは調理前に洗ってしまっていることです。基本的にきのこは水洗い厳禁だと覚えておきましょう。
調理前に洗うことで、風味がおかしくなってまずい原因になります。汚れが気になる場合は拭き取って調理しましょう。
椎茸は干したり冷凍することで旨みがアップ
椎茸をまずいと思っている方は、干したり、冷凍してから食べてみてはいかがでしょうか。
椎茸は旨みの強いきのこですが、干したり、冷凍することでさらに旨みがアップするんです。
干椎茸を使ったお味噌汁とか最高においしいので、ぜひ1度試してみてください。
きのこの冷凍については「きのこをおいしく冷凍する方法」という記事で紹介しているので、気になる方は読んでみてください。
冷凍するときはしいたけ、えのき、まいたけ、しめじなどを入れて「冷凍きのこミックス」を作るのがおすすめです。
この冷凍きのこミックスでを使ったおすすめの食べ方を紹介します。
冷凍椎茸と長ネギのめんつゆ炒め
材料
- 冷凍きのこミックス(200g)
- 長ねぎ(1本)
- めんつゆ(3倍濃縮・大さじ1)
- 塩・こしょう(各適量)
作り方は簡単です。フライパンで適量の油(分量外)を中火で熱し、材料をすべて入れて火が通れば出来上がり!
さっと炒めればすぐにできますよ。食感の変化は少なく旨みは増しています。きのこを複数使うことで旨みがさらに増しておいしいですよ。
椎茸の嫌い?まずい?を克服まとめ
今回は「まずい椎茸を避ける選び方」と「椎茸をおいしく食べる方法」を紹介しました。
この記事を参考にして、椎茸嫌いを克服する人が現れてくれたら嬉しいです。
他にも「椎茸が長持ちする保存方法」の記事を書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。
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