「安芸クイーンってどんなぶどうなんだろう。まずいぶどうだったら嫌だな。」
今回はこんな心配を解決していきます。
この記事で学べること
- 安芸クイーンの特徴がわかる
- 農家直送で安芸クイーンを取寄せる方法がわかる
- まずい安芸クイーンを避ける選び方がわかる
安芸クイーンとは
安芸クイーンは「巨峰」と「巨峰」を交配した際に突然変異で生まれた赤ぶどうで、広島県で生まれた品種です。真っ黒な巨峰同士を交配して生まれたとは思えないほど美しい赤ぶどうですね。
生まれた産地は広島県ですが、岡山県で主に栽培されています。
1973年に品種登録された昔から栽培されている品種です。
安芸クイーンの特徴
安芸クイーンには下記の特徴があります。
- 美しい大粒の赤ぶどう
- 糖度が非常に高い
- 種無しで皮ごと食べることができる
- よい香りがする
安芸クイーンの特徴①美しい大粒の赤ぶどう
安芸クイーンは大粒で美しい赤色の皮が特徴的な品種です。
果皮はツルツルしていて美しく、クイーン(女王)の名にふさわしいぶどうです。
安芸クイーンの特徴②糖度が非常に高い
安芸クイーンの糖度はぶどうの中でも非常に高く、糖度18〜20度と言われており、それ以上の糖度の個体も多くあります。
18〜20度と言われてもあまりピンとこないと思いますが、ピオーネが16度程度、巨峰が18度程度と言われているので、比較すると安芸クイーンがとても甘い品種ということがわかると思います。
酸味も多少ありますが糖度が高いので、さっぱり系の味ではなくしっかりと強い甘味を感じることができるぶどうです。
安芸クイーンの特徴③種無しで皮ごと食べることができる
「安芸クイーンは種無しで皮ごと食べることができるぶどう」と言われています。
しかし私の感覚では、シャインマスカットみたいに違和感なく食べられるというほどでもなかったので剥いて食べました。
ただ「ピオーネや巨峰ほど渋みがあるから絶対に食べることができない」という印象も受けなかったので、安芸クイーンが皮ごと食べることもできるという評判については納得できます。
安芸クイーンの特徴④よい香りがする
安芸クイーンはとても良い香りがするぶどうです。
クイーンニーナというぶどうを見に行ったときぶどう農家さんに「良い香りがするぶどうですね」と聞くと「それはフィクシー香といってグレープジュースもような甘い香りがするぶどうをそういうんだよ」と教えていただきました。
安芸クイーンはクイーンニーナと同じような香りがするなと思っていたら、クイーンニーナは安芸クイーンを親に持つ品種と知り納得できました。
文章で伝えても香りはイメージしにくいと思いますので、お店で安芸クイーンを見かけたときは、ぜひ香りを嗅いでみてください。
おいしい安芸クイーンを農家直送で取り寄せる方法
鮮度抜群でおいしい安芸クイーンを農家から直接取り寄せる方法を紹介します。
スーパーで買っても良いのですが、お店だと古く鮮度の悪い安芸クイーンが陳列されていることもよくあります。また、安芸クイーンは巨峰やシャインマスカットと比べるとまだまだマイナーなぶどうなので、取扱がないお店も多くあります。
また、農家さんによって、栽培方法が違っていたりして、糖度の乗りが違います。
その点、農家直送で購入する場合は、直送なので鮮度はほぼ間違いないですし、私の経験上味も良いものばかりです。
気になる方は産地直送の安芸クイーンをチェックしてみてくださいね。私のおすすめは上の画像のような、シャインマスカット+ピオーネ+安芸クイーンの3色セットです。
安芸クイーンの選び方
安芸クイーンを選ぶときは、4つのポイントをチェックしましょう。
- 皮にハリがある
- 軸が緑
- 皮に白い粉がついている
- 実が密集している
どれも他の赤ぶどうにも共通する内容なので、安芸クイーンの選び方を覚えておけば他の品種でも応用することができますよ。
それぞれ簡単に説明していきます。
安芸クイーンの選び方①皮にハリがある
まずは安芸クイーンの皮の状態に注目しましょう。
安芸クイーンは鮮度が落ちてくると、皮のハリがなくなり、しわがでてきます。
ぶどうの85%は水分で構成されていると言われています。なので、収穫から時間が経つと、水分が蒸発し皮にシワができて実のハリがなくなっていきます。
そのような安芸クイーンは選ばない方が良いでしょう。
安芸クイーンの選び方②軸が緑色
安芸クイーンに限った話ではありませんが、ぶどうを選ぶときは軸の色を確認しましょう。
私たち八百屋もぶどうの鮮度をチェックするときは、まず軸の色をみます。
鮮度の良いぶどうは軸が緑色をしていますが、鮮度が落ちてくると茶色く枯れて徐々に黒ずんでいきます。
軸が変色したぶどうは私のお店では値下げして販売していますが、普通に定価で販売しているお店もあります。
軸が緑色の安芸クイーンは鮮度が抜群というわけです。
安芸クイーンの選び方③皮に白い粉がついている
安芸クイーンの皮にはブルームと呼ばれる白い粉がついている場合があります。
よく農薬と勘違いされがちなのですが、この白い粉は農薬ではなく、安芸クイーン自身から出てくる天然成分なんです。
農家さんはこのブルームがとれないよう慎重に収穫作業をしますが、それを農薬と間違われているとなると悲しいですよね。
ブルームがついている安芸クイーンは鮮度が良い証なので、そのような個体を見かけたら心の中でガッツポーズをしてカゴの中に入れましょう。
安芸クイーンの選び方④脱粒していない
最後に安芸クイーンの粒が脱粒していないかをチェックしましょう。
脱粒というのは、安芸クイーンの粒が軸から外れてしまうことをいいます。
その年の気候次第で脱粒しやすくなる年もあるという例外もありますが、基本的には鮮度が落ちてくると安芸クイーンは脱粒していくんです。
安芸クイーンは比較的脱粒しやすい品種というイメージが私の中にあります。粒が軸にしっかりくっついている安芸クイーンを選びましょう。
安芸クイーンの特徴・選び方・農家直送で取り寄せる方法まとめ
今回は安芸クイーンの「特徴」「おいしいものの取り寄せ方」「選び方」を紹介しました。
夏から秋はおいしい果物がたくさん出てくるので、果物売り場で目移りしてしまいますよね。
他にも「ぶどうを冷凍保存する方法と冷凍ぶどうの食べ方」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてください。
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