「家族の健康のために、もっと野菜を食卓に取り入れたい」 「ピーマンが体に良いのは知っているけど、具体的にどんな栄養があるの?」 「子供がピーマンを食べてくれなくて…」そんな風に思ったことはありませんか?
スーパーで一年中見かけるピーマンですが、実は私たちの体に嬉しい栄養がたくさん詰まっている、優秀な野菜なんです。
この記事では、八百屋のぼくが、ピーマンの素晴らしい栄養、その驚きの効果、そしてお子さんでも「おいしい!」と感じてもらえるような食べ方のコツを、分かりやすく解説していきます。
ぜひ、毎日の献立作りの参考にしてくださいね。
ピーマンの主な栄養素とその働き


結論として、ピーマンは日々の健康維持に貢献してくれる栄養素の宝庫です。特に注目すべきは、ビタミン類が豊富な点です。具体的には、以下の栄養素が挙げられます。
- ビタミンC: 体の抵抗力を高めて風邪などを予防する働きや、シミやそばかすを防ぎ、お肌のハリを保つコラーゲンの生成を助ける働きがあります。
- β-カロテン: 体の中に入るとビタミンAに変換され、目や皮膚、粘膜を健康に保つのに役立ちます。また、強い抗酸化作用を持ち、体の老化を防ぐ効果も期待されています。
- ビタミンE: こちらも強い抗酸化作用を持ち、血行を促進して体を温めたり、肌の健康を維持したりする働きがあります。
- カリウム: 体内の余分な塩分を排出するのを助け、むくみの解消や高血圧の予防に役立ちます。
このように、ピーマンには美容と健康に欠かせないビタミンA(β-カロテン)、C、Eが揃っており、まさに「食べるサプリメント」のような野菜と言えるでしょう。
【見落としがち?】ピーマンの種やワタにも栄養があるって本当?


普段、ピーマンを調理する際に、種やワタは取り除いて捨ててしまう方が多いかもしれません。でも、ちょっと待ってください!実は、この捨てがちな部分にも、体に良いとされる成分が含まれているんです。
特に注目したいのが、ピーマンの香り成分の一つである「ピラジン」です。このピラジンは、種やワタの部分に多く含まれており、血液をサラサラにする効果が期待できると言われています。ピーマン特有の香りが苦手でなければ、ぜひ活用したい成分ですね。
また、ワタの部分には、先ほどご紹介したカリウムも比較的多く含まれています。
もちろん、食感や苦味が気になるという方もいらっしゃると思います。その場合は無理に食べる必要はありませんが、もし気にならないようでしたら、種やワタごと細かく刻んで炒め物に入れたり、丸ごとグリルして食べたりするのもおすすめです。
栄養を無駄なく摂る、という観点からも試してみる価値はあるかもしれませんね。
栄養を効率よく摂る!おすすめの調理法


ピーマンに含まれる栄養素を効率よく体に取り入れるには、調理法に少し工夫をするのがおすすめです。ポイントは「油との組み合わせ」と「加熱時間」です。
ピーマンに豊富なβ-カロテンは、油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」です。そのため、油と一緒に調理することで、体内への吸収率がぐんとアップします。
- おすすめの調理法:
- 炒め物
- 揚げ物
- オイル和え
- ピーマンの肉詰め
一方、ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱い性質がありますが、ピーマンに含まれるビタミンCは比較的加熱に強いとされています。
とはいえ、長時間水にさらしたり、茹でこぼしたりすると失われやすくなります。
炒め物や、煮汁ごといただけるスープや煮込み料理であれば、ビタミンCも効率よく摂取できます。さっと短時間で加熱する調理法も、栄養を保つ上でおすすめです。


子供もパクパク!ピーマンの苦味を和らげるコツ


お子さんがピーマンを嫌がる一番の理由は、やはりあの独特の「苦味」ですよね。でも、諦めないでください!いくつかのコツを押さえれば、ピーマンの苦味を和らげ、お子さんでも食べやすくすることができます。
- 切り方の工夫: ピーマンの細胞は縦方向に並んでいます。この繊維に沿って「縦切り」にすると、細胞が壊れにくく、苦味成分が出にくいと言われています。逆に、繊維を断ち切る「横切り」や「輪切り」は苦味を感じやすい傾向があります。
- 加熱で苦味を飛ばす: ピーマンの苦味成分(クエルシトリンやピラジンなど)の一部は、加熱することで揮発したり、油でコーティングされたりして感じにくくなります。油で炒める、揚げる、しっかり加熱するなどの調理法は、苦味を抑える効果も期待できます。
- 味付けでカバー: 甘みや旨味の強い調味料を使うと、ピーマンの苦味がマスキングされて食べやすくなります。ケチャップ、味噌、マヨネーズ、チーズ、カレー粉など、お子さんが好きな味付けと組み合わせるのがおすすめです。細かく刻んで、ハンバーグやミートソース、チャーハンなどに混ぜ込むのも良い方法です。
これらの工夫を試して、お子さんの「ピーマン嫌い」克服をサポートしてあげてくださいね。
お子様に野菜を食べてもらいたいと悩む方はこちらもチェック>>子供が野菜を食べない5つの理由|元八百屋が解き明かす原因と家庭でできること
まとめ:ピーマンパワーで家族みんな元気に!


今回は、身近な野菜ピーマンに秘められた栄養パワーと、その栄養を最大限に活かす調理法、そしてお子さんでも食べやすくなる工夫についてお話ししました。
ピーマンはビタミンC、β-カロテン、ビタミンEなどが豊富で、家族みんなの健康維持や美容に役立つ素晴らしい野菜です。油を使った調理で吸収率を高めたり、切り方や味付けを工夫して苦味を和らげたりすることで、より美味しく、効率的に栄養を摂ることができます。
毎日栄養バランスの整った食事を用意するのは、本当に大変ですよね。特に忙しいと、どうしても野菜やタンパク質が不足しがち…。
そんな時は、無理せず便利なアイテムを活用するのも良い方法です。例えば、僕が開発した「野菜de健康プロテイン」のように、手軽に野菜とタンパク質を補給できる商品もあります。
普段の食事を基本としながら、上手に栄養補助食品を取り入れることで、心にも体にもゆとりが生まれるかもしれませんよ。
ぜひ、この記事を参考に、栄養満点のピーマンを日々の食卓に取り入れて、ご家族みなさんで笑顔あふれる健康的な毎日を送ってくださいね!




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