「清見オレンジ」という柑橘を食べたことがありますか?私は八百屋で働いているのですが、お客さんから「この時期の柑橘ってどれがおいしいの?」と聞かれることがあります。春の柑橘って種類が多くてどれがおいしいのかよくわからないという方は多くいると思います。
そこで今回は私が個人的に推している「清見オレンジ」のことをみなんさにもっと知っていただきたく、特徴、取り寄せ方法、選び方、保存方法を紹介します。
清見オレンジとは


清見オレンジは温州みかん(宮川早生)とトロビタオレンジを交配してできた品種です。
清見オレンジという品種名の由来は、静岡県の景勝地「清見潟」から名付けられました。
清見オレンジは味や風味が優秀で、食べてもおいしいのですが、親として優秀なことでも有名です。「せとか」や「はれひめ」「不知火(デコポン)」「麗紅(はまさき)」は全て清見オレンジと別の品種を交配して生まれた品種なんです。
清見オレンジの特徴


清見オレンジの果皮は鮮やかなオレンジ色をしており、果肉は宝石のような美しい濃い橙色をしています。
重さは200g前後と小ぶりで、温州みかんよりは若干大きめですが、この時期の柑橘の中では比較的小さい方です。
清見オレンジの皮は厚めで果肉とピッタリくっついているので、手でむくのは大変かもしれません。
清見オレンジの糖度は高く12度前後のものが多く出回っています。酸味もほどよくあるので、濃厚な甘い柑橘の味を楽しむことができます。また果汁たっぷりでオレンジのような良い香りも強いので、食べると口いっぱいにジューシーな果汁が広がります。
種も少ないので、清見オレンジはお子様でも食べやすい品種と言えます。
清見オレンジの取り寄せ方法


清見オレンジは、時期になると多くのスーパーで販売していると思いますが、小規模のお店だと品揃えをしていないかもしれません。
ネットだと2〜5月であれ
スーパーだと収穫から数日経過している場合がありますが、農家さんから直接購入する清見オレンジは鮮度が良くおいしいので、騙されたと思って1度試して頂けると嬉しいです。
また、Amazonでも購入できるので、気になる方は「清見オレンジの販売ページ
清見オレンジの食べ方


清見オレンジは手でむけないこともないのですが、比較的皮がかたくむきにくいので、スマイルカットにして食べるのがおすすめです。
清見オレンジのスマイルカットの手順を紹介します。
1.清見オレンジを半分にカットする


2.さらに三分の一にカットする


3.カットした清美オレンジをお皿に盛り付ける
また、清見オレンジはそのまま食べてもおいしいのですが、味が濃いのでスムージーやジャムにしても良いですし、ケーキやお菓子にトッピングとも相性が良いです。
清見オレンジの選び方


清見オレンジの選び方を紹介します。
- 皮にツヤがある
- 濃い橙色をしている
- ヘタが鮮やかな緑色
- ずしっと重量感がある
鮮度の良い清美オレンジを選ぶときは、最初に「皮の状態」をチェックしましょう。


清見オレンジは皮が厚いのでシワがでてきたり、実と皮が離れてフカフカするようなことはありません。皮が変色したり、ツヤが失われている清見オレンジは避けるようにしましょう。
皮の色が濃いオレンジ色で、ツヤがあるものを選びましょう。
次に清見オレンジの「ヘタの状態」に注目しましょう。


鮮度の良い清美オレンジのヘタは緑色ですが、収穫から時間が経過すると、枯れて黒ずんだり、茶色くなってきます。そのようなせとかは避けて新鮮な状態のものを買うことをおすすめします。
最後に清見オレンジを持って「重さ」を確認してください。


清見オレンジは収穫から時間が経つと、水分が抜けて軽くなっていきます。鮮度の良い清見オレンジはずしっと重量感があり、果汁たっぷりでおいしいので、持ち比べてより重みのあるものを選ぶようにしましょう。
清見オレンジの保存方法
清見オレンジを保存するときは、風通しの良い冷暗所が基本になります。
ただ、少しでも長持ちさせたい場合や、室温が高い場合は、冷蔵庫で保存しましょう。
次に、冷蔵保存の手順を紹介します。
1.新聞紙につつむ
2.ポリ袋に入れる
3.冷蔵庫の野菜室に入れる
この方法で冷蔵保存した清見オレンジの保存期間は約1週間です。
清見オレンジをたくさん食べて


今回は春にしか出回らない柑橘の「清見オレンジ」を紹介しました。
甘い柑橘が好きな方には清見オレンジは無難な選択肢だと思うので覚えておきましょう。
ちなみに、その他私が好きな柑橘は「はまさき」「紅まどんな」「甘平」です。
紅まどんなは冬、その他は春が旬のおいしい柑橘なので、ぜひ試してみてくださいね。
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